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神経治療失敗!ってどんな失敗?|歯医者さんが教えるお役立ち歯科情報ブログ

神経治療失敗!ってどんな失敗?

2017.12.25
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歯の神経治療はインプラントや口腔外科処置のような派手さはありませんが、実はとても難しい処置になります。適切な神経治療を受けられたかどうかで予後の症状も変化してきます。

 

神経治療はすぐに判断ができない恐怖

 

歯の神経治療がうまくいけば、歯根の先端にできていた膿もなくなり、溶けていた骨も元に戻っていきます。ですが、正しい治療が行われたのかどうかはすぐに判別することが難しいです。何ヶ月後かあるいは何年後か、一向に症状の改善が見られないためにあの時受けた神経治療が失敗であった事実を知ることになります。

 

どういった治療失敗があるのか

治療失敗には人為的ミスもありますが、きちんと治療をおこなっても目視での治療には限界があります。また、歯根の形状によってはしっかりと治療を行うことが難しい場合もあります。

 

無菌治療が行われなかった

神経治療は、きちんと1つ1つ滅菌された器具を使用して行う必要があります。また、治療する部位によっては、神経治療中根管内に唾液が入るのを防ぐ必要があるため、歯のマスク(ラバーダム)を用いて治療を行うこともあります。

この処置を怠ってしまうと、細菌を除去しきれず、治療後に症状が再発する可能性があります。また、神経治療前段階で虫歯をきちんと取りきれていない場合もあります。

 

十分に根管を拡大できていない

歯の神経を除去する際、ある程度の大きさまで根管を機械的に拡大する必要があります。きちんと拡大作業ができていないと神経を取り残したり、根管内の洗浄のお薬が先端まで行き渡らない可能性があります。この処置を行わなくては被せ物をした後に再度症状が出てしまいます。

 

歯根で器具が折れてそのまま

歯根は細く狭い空間になります。使用する器具もそれに合わせたとても小さな器具になるため、根管拡大の最中に器具の先端が折れて根管内に取り残されることがあります。

 

小さく狭い根管内で誤って器具が折れてしまうと、裸眼でそれを見つけて除去することは難しくなります。折れた器具をそのままに、きちんと神経治療が行われていない状態で治療を完了している場合があります。

 

歯根を割ってしまう

一度神経を抜いた歯を再処置する際や、根管を無理に拡大しようとする時に歯根に亀裂が入ることがあります。割れ方にもよりますが、そのままにしていると歯茎が腫れたり、物を噛むたびに痛みが生じるため処置をする必要があります。

 

歯根に穴を開けてしまう

歯根が湾曲している場合、きちんと器具を歯根に添わせることができずに歯根の管以外の場所に穴を開けてしまうことがあります(パーフォレーションと言います)。この場合、歯の周囲の歯周ポケット内と歯の内側が繋がってしまうため、通常の神経治療だけでは治すことができません。最悪の場合、抜歯になります。

 

歯科用顕微鏡を使用した神経治療ならリカバリーできる!

今まで神経治療は歯科医師の長年の感と技術力のみに頼って行われる治療でした。ですが、歯科用顕微鏡を使用することで小さくてくらい歯の中も拡大しながら確認することができるため、きちんと治療を行うことができます。

 

何度も神経治療を行ったのに、症状を再発してしまうという方は一度当院でセカンドオピニオンを受けることをお勧めします。歯科用顕微鏡なら原因を発見し、治療を行うことができるかもしれません。

 

歯根で器具が折れたのも発見できる

裸眼ではまず気づくことが難しかった器具の破折にも歯科用顕微鏡ならきちんと見つけることができます。

 

歯根側からアプローチできる

歯の神経治療といえば、噛み合わせの部分に穴を開けて行う方法が一般的です。ですが、歯科用顕微鏡を使用すれば、歯茎を少し切開して、歯根の先端を切除する治療を行うことができます。自費の高価な被せ物をしたのに、一向に症状が改善しないという方は被せ物を除去して治療を行う必要なく症状の改善を見込むことができます。

 

また何度も神経治療を行っているのに、改善しないという方は歯根と歯根が先端でつながっているケースも考えられます。この場合、通常の神経治療だけでは完全に細菌を除去しきれないために何度も症状を繰り返すことがあります。これも、歯根端切除で治療することが可能です。

 

穴を修復することができる

歯に誤って空いている穴を歯科用顕微鏡で見つけることができれば、その部分にMTAを使用して穴を修復することができます。歯科用顕微鏡を使用しなければ小さく暗い歯のさらに小さな穴までは見つけることはできません。きちんと処置を行えば、抜歯になる可能性をなくすことができます。

 

神経治療後の歯で異常を感じたら当院へ

神経治療後に痛みが生じる場合原因がわからないとその歯に対して次の治療を行うことができません。闇雲に何度も神経治療を行うと歯を削りすぎてしまうため、歯の持ちが悪くなってしまいます。歯の神経治療においてはじめのアプローチが重要となってくるため、歯科用顕微鏡を導入している歯科医院での治療をお勧めします。

 

もしも、神経治療後の歯でお悩みのある方も是非一度当院でセカンドオピニオンを受けてみてください。

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