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顕微鏡とは何ぞや、拡大治療って何??|歯医者さんが教えるお役立ち歯科情報ブログ

顕微鏡とは何ぞや、拡大治療って何??

2016.06.30
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6月も末に差し掛かり、雨が降ったり止んだりで少し憂鬱な時期になりましたね。
院長の遠藤です。

今月も当院で治療技術向上を目指している歯科用顕微鏡を用いた治療の講習会に参加してきました。今回は白水貿易が主催している松川先生、松本先生のコースの「ペリオドンタルマイクロサージェリー」というコースです。

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顕微鏡を使用るするための基本となる手技を身に付けるために非常に細い糸を使った縫合実習を中心に勉強してきました。

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さて今、顕微鏡を使用した歯科治療に夢中で取り組んでいるのですが、なんで顕微鏡なのか?というふうに思う方もいると思います。
このことを説明するためにはまず大前提として伝えなければいけないことがあります。
顕微鏡は拡大するための機器に過ぎないので顕微鏡を使用しているからといって「治療がうまくなる」わけではありません。
では、何が大事なのでしょうか?
まず、歯科治療にとって一番重要・大事なことは診査・診断と考えています。
それぞれの患者さんのお口の中をしっかりと把握してどのタイミングで何の治療をするか、どのようなかみ合わせにするか、最終的なゴールは患者さんが何も不具合なく美味しく食事ができるかどうかだと考えます。
その過程で1本1本の歯を丁寧に治療することは非常に大切なことで、自分の歯をいかに削らず残していくためこそ顕微鏡の必要性があると思っています。

もともと、10倍の拡大鏡を長年使用しており、肉眼での治療は歯科医師になってから1,2年しかしていないので、すでに肉眼だけで治療は出来ない体になっています。肉眼で治療すると見えなさ過ぎて治療をするのが怖いんです。
医院としての考え方にもなりますが、拡大治療は若い先生ほど使用した方が治療技術が格段と上がると思っていますので、当院はすべてのドクターが8倍以上の拡大鏡をすべての治療において使用しております。

実際、歯を見たときに肉眼ではこの程度しか見えないもの(左)を拡大下ではこのよう見えます。

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拡大すると当院のスタッフが矯正を以前しておりその器具が付いていた接着材が残っていました。しかも何かの毛付きでした(笑)その後きれいにしています。

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これは拡大視野でしかわかりません。拡大倍率も3倍程度だと遠いものを近くで見てるようにしか見えませんが、5倍以上になると拡大でしか見えないものが見えてきます。
8倍以上になると普通の器具では治療が難しくなり、細かい器具が必要になってきます。

いろんな意見があると思いますが、当院では拡大した方が精密な治療ができると考えています。もちろん先述した通り、ただ見えても「何を削るか、どのように削るか」は知識が伴わなければ意味がありません。
ではなんで拡大鏡だけでなく顕微鏡も必要なんでしょうか?
まず、拡大鏡自体もドクターによっては今後も使用していくと思います。
その上で顕微鏡との差についてですが、一つに拡大率については顕微鏡は20倍強拡大できます。
それだけでも拡大鏡より優れているのですが、一番は拡大率をその必要性に応じて変えることができることです。弱拡大から、強拡大までその治療に合わせることができることで、治療のバリエーションが非常に増えます。やれることが沢山になるということです。その代わり使用には習熟が必要なので鍛錬は必須になります。そのために、いろんな講習会で研鑽を積んでいるという状況です。

そして、拡大鏡で出来ないことが顕微鏡でできる大きな違いはその治療を動画で録画したり、拡大視野を撮影することで患者さんに自分のお口の中の状態を事細かく見せることができるということです。
実際、鏡で見せたり、口腔内カメラで見せたりというのも今までありましたが、正直顕微鏡下で自分たちが治療しているその場面を拡大した状態で見せれるというのは、見えるものの違いが歴然です。

そのような感じで奥歯も見てもらうと、肉眼では細かい歯の豊隆も見ることはできません。

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しかし拡大視野だと細かい豊隆だけでなく溝の細かいところもよく見えます。仮に溝を治療しようとしたときどちらの方が治療しやすいと思いますか?

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わたしたちは、拡大視野で治療する方が成績が良くなると考えておりますので、今後ともこの顕微鏡を使用した歯科治療に邁進していきたいと思っています!!

最後に顕微鏡を使用することで良好な結果につながる治療をお見せします。
虫歯の治療が必要なのですが、ピンポイントの虫歯のため型取りして作ろうとすると無駄に健全な歯を削らなければならなくなります。

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そのため、今回はその虫歯をピンポイントに取って精密に詰めるダイレクトボンディングをすることにしました。
虫歯を取ったところです。

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そして完成です。

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いかがでしょうか?

欠点ももちろんありますが、拡大視野だからこそできる治療と当院では考えております。※当院では自費治療として行っています。

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