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歯科用顕微鏡は歯の神経治療に必須アイテム!|歯医者さんが教えるお役立ち歯科情報ブログ

歯科用顕微鏡は歯の神経治療に必須アイテム!

2017.10.16
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前回歯の神経を抜く必要のある虫歯の症状と歯の神経を抜かずにそのまま放置した場合どうなるかについてご説明させていただきました。今回は歯の神経の治療はどんな歯科医院で受けるべきなのかについてご説明させていただきます。

実は、歯の神経の治療は抜歯やインプラント治療のような派手さはありませんが、歯科治療の中でも技術が必要な処置になります。適当な治療や腕のない歯科医の元で神経の治療を行うと予後も悪く、歯の寿命も短くなってしまいます!

適切な神経治療を行う上でマスト条件とは?

まず、歯の治療で最低限マスト条件とは「きちんと滅菌された器具を使用すること」にあります。他の治療に於いても言えることではありますが、感染を起こした歯の根を綺麗に清掃していく歯の神経治療においてはより完璧に感染対策をとる必要があります。患者さんごとに器具を使い分けず、アルコールで拭いて器具を使用するような歯科医院ではきちんとした神経治療は受けることができません。

一度歯の神経治療をしてもまた感染を引き起こして歯の根の先端に膿が溜まるようになります。エンドウナチュラルデンタルオフィスでは大学病院並みの感染対策をとっており、器具1本1本使い捨ての滅菌パックに入れて滅菌器にかけていますので、二次感染を引き起こす危険性がかなり低くなります。

歯の神経治療に顕微鏡を使うメリットとは

当院では2015年から歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)を導入しています。町の歯科医院でこの機器を導入している歯科医院は数少ないかと思います。この歯科用顕微鏡を治療に使用するメリットについてご紹介します。

・目視で治療を行うことができる

一度歯の神経治療を受けた方ならご存知かと思いますが、歯の神経治療は小さなギザギザした針を手でグリグリ回しながら「ピピッ」という機械音のなる機器を用いて行います。

ほぼ歯科医の経験や腕次第で歯の神経治療がうまくいくかどうかが決まってしまうのです。経験不足な歯科医が行うと歯の根を間違った方向に突き破ってしまうこともあります。歯科用顕微鏡を使用すれば歯の根の内部まで拡大してみることができるため治療の精度が上がり、医療ミスを防ぐことができます。

・神経の取り残しが防げる

感染を引き起こした神経を取り残したままだと治療が終わっても歯茎の腫れや膿の症状が改善されません。完全な歯の神経治療を行うためには歯科用顕微鏡を使用して目視で取り除きがないかを確認できるのが一番良い方法になります。

・治療風景がみれる

ご自分の歯の治療風景を見たことがある方はいるでしょうか?大抵治療中は目をつぶっていたり、タオルを顔にかけられているためどのような治療が行われているかわかりませんね。歯科用顕微鏡なら動画で記録することができるため、ご自身の治療がどのように行われているのかをきちんと確認することができます。

・破折した器具を取り除ける

歯の神経治療ミスで多いのが切削器具の破折を歯の根に取り残したまま治療を終了しているパターンです。これはレントゲン写真で発見できることもありますが、歯科用顕微鏡を使用しないとまず気づくことができません。

もしも目視で発見できたとしても歯科用顕微鏡を使用しないと小さく狭い歯の根の中で破折した器具を取り除くことはできません。他院で受けた治療ミスや予後不良になった歯を歯科用顕微鏡を用いることで助けることができます。

 

歯科用顕微鏡は全ての歯科医院で受けれる治療ではない

大学病院の歯学部では歯科用顕微鏡を取り入れているところもありますが、一般の歯科医院では歯科用顕微鏡の普及率はかなり低く5%に満たない程度です。歯の神経治療に於いて必須アイテムとも言える歯科顕微鏡がなぜこれほど普及していないのかについてご説明します。

・使いこなすのが難しい歯科用顕微鏡

歯科用顕微鏡は最大20倍にまで視野を拡大させることができるのがメリットではありますが、使用する側はその分視野が狭くなるため治療部位にきちんとピントを調節したり、光の調節を行ったりといった治療とは別の技術が必要になります。そのため、きちんと歯科用顕微鏡を使いこなすには専門の勉強・研修を重ねた歯科医がいなくてはなりません。

・日本の保険治療費では採算が合わない

歯の治療が自費で行われる国では歯の根の治療は大体1本あたり10万〜30万円ほどかかります。(被せ物の料金は別です)ですが、日本で歯の根の治療を保険で行うと約6000円〜7000円程度で済みます。「やった!日本でラッキー!治療費が安い!」ではないのです。残念ながら日本の保険内の歯科治療は「最低限皆が同じ治療が受けられる」というものでベストな治療ではないのです。

技術が必要で治療の時間もかかる歯の神経治療で歯科医院を赤字経営でなく運営していくことを考えると、高額な歯科用顕微鏡を導入して1人1人時間をかけながら治療を行いたいができない、というのが歯科医の実情でしょう。

 

歯科用顕微鏡のある歯医者で歯の神経治療を受けよう!

もしも歯の神経治療を行うときにはきちんと滅菌対策に力を入れており、歯科用顕微鏡のある歯科医院を選択するようにしてください。適当な治療を受けたか、きちんとした治療を受けられたかの違いはすぐには出ませんが数年後に必ず違いが出てきます。歯は一生ものです。適当な治療で歯の寿命を縮めるような選択だけはしないようにしましょう。

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