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国民の大半が歯科に保険が効く治療と効かない治療があるということを知らされていない|歯医者さんが教えるお役立ち歯科情報ブログ

国民の大半が歯科に保険が効く治療と効かない治療があるということを知らされていない

2016.11.22

漫画「ブラックジャックによろしく」で癌に侵された登場人物の治療のために、未認可の薬を使用するシーンがある。

未認可であるがゆえに、保険対象外(自由診療)となり、その治療費が莫大なものとなってしまい、登場人物の経済状況を狂わせるというストーリーである。

アナタは恐らく、保険が効かない治療=自由診療というものがあることはご存知に違いない。しかし、それがどこか遠い世界の話だと感じてはいないだろうか。数年、数十年先に、もしかしたら自分にも降り掛かる話かもしれないが、今はまだ関係ないと思っているのではないだろうか。

しかし、この保険が効かない治療、実は私達の非常に身近に存在しているのである。

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私たちにとって非常に身近なものに、保険と自由診療が存在している

抗がん剤治療は私たちにとって身近な存在ではない。だからこそ、そこで保険が効く、効かないの議論をされたところでどこか上の空になってしまう。しかし、実は私たちにとって身近な存在である、歯科治療に“保険が効くもの”“保険が効かないもの”が存在しているのである。

感の良い方ならば、「歯科治療で保険が効かないと言えば、矯正とかホワイトニングでしょ!?あれは審美的な要素を含むから保険が効かないと聞いたことがある」という方もいるかもしれないが、今回お話することは矯正やホワイトニングといった審美的な要素のお話ではなく、歯科治療そのものの話である。

今回は、歯科サイトどくらぼ編集長:内田雄介氏と相模原橋本のエンドウナチュラルデンタルオフィス院長:遠藤広規氏「自由診療と保険診療」について対談を行ってきた内容を元に構成されている。私達が知らなかった歯科の保険診療、自由診療とは一体、どのようなものなのか。歯科業界の裏話に、歯科業界の若手2人が挑む。

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遠藤 広規

略歴
山梨県大月市 出身
山梨県立都留高等学校 卒業
国立新潟大学歯学部 卒業
新潟大学医歯学総合病院口腔再建外科にて研修医
都内医療法人歯科医院にて勤務
同医療法人の分院に院長として勤務
2014年4月 相模原市橋本にEndo Natural Dental Office開院

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内田 雄介

略歴
千葉県浦安市 出身
日本大学習志野高等学校 卒業
早稲田大学スポーツ科学部 卒業
人材コンサルティング会社にてコンサルタントとして勤務
放送作家としてWebメディア、テレビ、CMなど制作
2013年4月 歯科メディア『どくらぼ』立ち上げ、編集長就任

国民の大半が歯科に保険が効く治療と効かない治療があるということを知らされていない

内田氏も遠藤氏も互いに歯科畑出身ではない。互いの両親は歯科医ではなく、一般人である。だからこそ、無知の状態で歯科業界に飛び込んだ2人には共通したある認識があった。

内田:私は歯科業界の人間ではないので、この業界に入り、一番始めに驚いたことがありました。それは、歯科治療に保険と自由診療(被保険診療)というものがあるということです。そもそも、私は自由診療の存在さえ知りませんでしたので、自分は常識がないなと思っていました。しかし、友人など、身近なものにこのことを聞くと皆、口をそろえて「自由診療?聞いたことがない」というので違和感を持っていました。遠藤先生はどのように思われていますか。

遠藤:内田さんの仰る通り、大半の方は歯科治療に保険治療と自由診療が存在しているということを知らないです。知らないというよりは、知らされていないと言ったほうが正しいかもしれません。

内田:といいますと?

遠藤:患者さんに保険診療と自由診療のお話をすると、多くの方が「今まで聞いたことがなかった。説明されたことがなかった」とおっしゃいます。知らないというよりは知らされていないのです。

内田:私も今まで聞いたことがありませんでした。これは何か理由があるのでしょうか?

遠藤:日本の歯科の歴史とも関係しているのですが、日本は「保険診療ありき」の歯科治療が根付いています。基本的に保険前提で歯科治療は進められますので、患者さんに保険以外の選択肢を説明する必要がないのです。

日本は今でこそ若い世代の方々は虫歯がかなり減ってきていますが、数十年前までは虫歯が非常に多い国でした。そうした中で爆発的に歯科医の需要が高まったのです。しかし、当時は歯科医の数が少なく歯科医院は患者さんで列をなすことがありました。だからこそ、医院経営としては患者さんが尽きることがなかったので、保険治療だけで十分でした。自由診療を行う必要性がなかったのです。保険診療は治療費の1〜3割負担で最低限の痛みを止めることができたので多くの方が救われたのです。歯の神経を抜くことも、歯を抜くことも、抜いた歯の代わりとなる入れ歯を作ることも全て保険でまかなうことができました。患者さんとしても1〜3割負担で懐に優しく、医院的にも患者さんが絶えることはないので、幸せだったのです。わざわざ、時間とお金のかかる自由診療を行う必要はなかったのです。

歯科の保険治療には限界があるということを知らなければならない

歯科治療に保険と自由診療があるということを知らされていない私達。そこには歴史的な背景があった。しかし、保険で済むならばそれでいいのではないだろうかと思うのが当然である。その疑問を内田氏はそのままぶつけてみた。

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内田:正直な話、私も懐に優しい保険診療があれば十分なのではないかと思うのですが、そうではないのですか?

遠藤:もちろん、日本の医療制度である「国民皆保険制度」は素晴らしいものです。しかし、保険診療には限界があるということを知らなくてはいけません。現在、歯科治療のスタンダードは“治療”ではなく、疾病を事前に防ぐ“予防”の考えに変化してきています。しかし、予防に保険は効かないのです。怪我や病気など“起こったこと”に対して保険は有効なのですが、“起こっていないこと”に対して保険は範囲外になってしまうのです。

内田:予防の重要性は分かるのですが、実際歯医者さんは“痛くなったらいくところ”という位置づけがスタンダードだと思うのですが、そうした考えについてはどうお考えですか?

遠藤:虫歯などは怪我とは異なり、“痛くなったら”“何か起こったら”では手遅れなのです。というのも、虫歯というものは一度なったら完治するのが難しいと言われています。「治療→再治療→治療→再治療」のサイクルが繰り返し行われているのが現状の保険治療であり、歯科治療の限界なのです。そして、このサイクルは永遠に続くものではなく、限りがあります。

内田:歯の寿命ということですか?

遠藤:おっしゃる通り、歯の寿命ということです。再治療を繰り返せば、繰り返すほどに削る箇所は大きくなります。同じ歯を5回治療すれば歯の傷は大きくなり、抜歯に至ると言われています。歯を削り、詰め物をつけるという治療ひとつとっても治し方によっては、“歯を治している”というよりは“応急処置をしている”カタチに近いものもあります。

治療ならば、文字通り“治”らなくてはいけません。しかし、何度も再発を繰り返し、最終的には抜かないといけない処置は治療とは程遠いものであることを知らなくてはいけません。今までは治すことのできない保険治療でも十分であったかもしれません。しかし、その結果が長生きではあるものの、歯が無い日本人という世界からの烙印でした。

歯科治療に保険と自由診療がある。そして、大半の方がこの事実を知らないのは私達が知らされていなかったからであると遠藤氏は言います。保険診療と自由診療についての対談はまだまだ、始まったばかり、両者はここから確論に迫っていきます。

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